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Font、'Hey Kekulé'のMVを公開

Font

テキサス州オースティン拠点のアートロックバンド Fontが、7/12にAcrophase Recordsからリリースするデビューアルバム『Strange Burden』より、先行シングル 'Hey Kekulé'のMVを公開!

制作は Blake Nelson, Font。

Fontは Thom Waddill, Jack Owens, Anthony Lawrence, Roman Parnell, Logan Wagnerの5人組。

2022年の初めからライブ活動を始めたバンドですがすぐに話題となり、Yard Act, Water From Your Eyes, bar italia, Jockstrap, Horsegirl, CHAIと共演し、地元の定番フェス Austin City Limitsのメインステージに出演。

ThomとJackは大学時代に最大9人編成のカバーバンドを組んで、Stevie Wonder, Blondie, Talking Headsなどを中心に一度に何時間も即興重視の演奏していたそうで、そのエピソードを聴くと色々納得できる点があるなと思いました。

'Hey Kekulé'は『Remain in Light』の作曲プロセス(ざっくり言うと「コード進行ではなく即興を軸に曲の輪郭を形成する」みたいな感じ)を参考にした楽曲。

2024年上半期の「光のスピードで爆裂売れちぎってほしいバンド」を5つ選ぶとしたら彼らは入るでしょうし、Daniel Averyが手掛けたリミックスがかなり良いみたいな近い未来のディテールまで見えてる。知性はあるけど頭でっかちではなさそうなのがイケてるよね。

 

“I had recently read that Cormac McCarthy essay ‘The Kekulé Problem’ about a German chemist who dreamt an ouroboros and realized the molecular structure for benzene was a ring. McCarthy writes: ‘Why the snake? That is, why is the unconscious so loath to speak to us? Why the images, metaphors, and pictures?’ This sentiment informed many of the ideas and images and emotions I took into the song. Given the reference in the name, it is, I guess, the most referential and direct song about what I’m interested in as a lyricist and performer on the record.” - Thom Waddill

ウロボロスの夢を見て、ベンゼンの分子構造が環であることに気づいたドイツの化学者についてのコーマック・マッカーシーのエッセイ『ケクレ問題』を最近読んだんだ。なぜ蛇なのか?つまり、なぜ無意識は私たちに話しかけたがらないのか?なぜイメージ、隠喩、絵なのか?この感情は、私がこの曲に取り入れたアイデアやイメージ、感情の多くに影響を与えた。曲名にあるように、この曲は私が作詞家として、またパフォーマーとして興味を抱いていることについて、このアルバムの中で最も言及的で直接的な曲だと思う。 - Thom Waddill

 

Hey Kekulé
Font
Acrophase