衝撃のデビュー・アルバム『Mirrored』、その捻くれたポップネスをさらに進化させた2ndアルバム『Gloss Drop』に続く、4年振りとなる超待望の3rdアルバム『La Di Da Di』のリリースを発表したバトルス。
新作について、彼らは「キノコのように急激に増殖する反復のモノリス。ここにあるのは、一貫性を拒んだ無限に近いループが織り成す、オーガニックかつテクノな反復だ」と説明する。詩的とも思えるこの言葉に現れた彼らの美学が、今回公開されたミニ・ドミュメンタリー『The Art of Repetition』の中で明らかにされている。
カメラは、ニューヨークにあるバトルスのリハーサル・スペース、そしてそこから4時間離れたロード・アイランドのレコーディング・スタジオを訪れ、最新アルバムを制作中のバトルスに密着。リラックスした雰囲気で語るメンバーのインタビューとともに、新作の音源の一部も明かされた必見のドキュメンタリーで、バンドのステージ・セットアップやユニークな作曲方法、ドイツで行われたライヴ映像、またメンバーの個性や関係性をも垣間見れる貴重映像となっている。
よりストイックに、そしてより自由に。メンバーのデイヴ・コノプカ、イアン・ウィリアムズ、そしてジョン・ステニアーの3人が「バトルスとは何か」を自らに問いただし、導き出した答えこそが全編インストに回帰した本作である。全編を通して至る所で仕掛けられる、痛烈で、激しく、容赦のない攻撃、その中をくぐり抜けるメロディとハーモニー。さらに磨きのかかった緻密さと同時に、かつてないほどの解放感を備えた本作は、彼らが今キャリアの絶頂を迎えようとしていることを証明している。
3rdアルバムとなる本作『La Di Da Di』は、9月15日に世界に先駆け日本先行でリリース。国内盤にはボーナス・トラックが追加収録され、初回生産盤はポスター付き紙ジャケット仕様。